ISO取得・審査対応、教育研修のコンサルタント

04.成功の鍵は・・・

では、ISOの認証を取って、成功している企業とはどんな企業でしょうか? 答えは簡単です。最初から何らかの目的を持ってトライした組織、です。

ある建設業者では、現場責任者の原価管理ができておらず、利益の薄い工事が度々発生していました。そこでISOをきっかけに、利益率をあげるための目標管理をし、利益率をあげるための書式を作成し、利益率をあげるための教育を実施し、利益率をあげるための監査を実施しました。結果は、大成功。赤字工事は消えてなくなり、黒字幅は広がりました。

ある病院では、患者様の不安 = 患者様からの質問の数、と考えました。 つまり『私の診療は何時から?』『風呂に入っても良い?』『次の検査はどこに行けば良い?』などなど、患者様がいちいち質問しなくてもちゃんとわかるように配慮して、安心して入院生活を送ってもらおうと考えました。そのためにデータ分析を行い、そのために役割分担を実施し、そのために設備を整え、そのために内部コミュニケーションを活用しました。一年後、患者様からの質問はほぼなくなり、患者満足度は急上昇しました。

要は、(別にISOを使わなくてもできることなのですが)ISOを利用して何らかの目的を達成しよう!と思って取り組んだ企業は成功するということです。

そう。キーワードは『ISOを利用する』、です。

ISOはツール(道具)であり、認証を取得すること自体は目的ではありません。取得した後に”いかに使いこなすか””いかに組織の発展に活用するか”が核心なのです。そこだけは必ず理解しておかないと、結果的にISOに使われる(振り回される)ことになります。