ISO取得・審査対応、教育研修のコンサルタント

06.初年度の取組み姿勢

さて、『取り敢えず楽に認証取得』という考えがあまり好ましくない、ということはご理解いただけたと思います。一時的に(一年目は)楽に感じるかも知れませんが、その後半永久的に使い続けることを考えれば、最終的に『面倒臭い』『やりたくない』症候群に陥ること間違いなしですから。

コンサルする側も、『うちは取り敢えず名刺にISOのマークを入れたいだけだから』と言われれば、その程度のマニュアルしか作らないでしょう。何か目的があって『それを達成するため(あるいは解決するため)にISOを活用したい』と言われれば、当然その目的を達成し得る仕組みを作るでしょうし、むしろそれ以上のことをしてあげたくなるかも知れません。真面目に取り組む組織に対してはコンサルタントの気合の入り方も違ってきます。それが人情ってものです。コンサルタントが顧客によって対応を変えることを肯定している訳ではありません。コンサルタントがいくら頑張っても、企業側の取組み姿勢が悪ければ、それがISOの仕組みに反映されてしまうということです。

既に述べましたが、『売上を伸ばしたい』『職員の力量を向上させたい』など、最初から何らかの目的(ビジョン)を持って(ISOを道具として使うつもりで)取り組むべきです。

『ISOの認証を取る』というのは、どの企業にとっても新しいチャレンジです。どんなチャレンジをするにせよ最初が肝心です。『楽をしよう』という姿勢ではなく『ISOのプロになってやる!』『ISOを使いこなして会社に貢献してやる!』というぐらいの心意気でスタートしていただきたいと思います。もちろんトップ(社長、工場長、支店長、理事長など)の関与も重要です。トップが逃げ腰で部下に任せっ切りという状態では職員にISOが浸透するはずもありません。色んな意味で多少の覚悟は必要になる、ということです。

そうは言っても、できれば苦労少なくISOを取りたいというのが管理責任者の正直な希望でしょう。どのようなコンサルティングを依頼するにせよ、本当に自社にフィットしたコンサルをしてもらえるかどうかを判断するには、『 とにかく一度コンサルタントと直接会ってみること 』をお勧めいたします。